こんにちは。現在4/7日です。未だに解決の糸口がみえていない中東問題。
原油不足、ナフサの不足問題。これが鈑金塗装や工業塗装屋に与えている影響は計り知れないです。
現場ではどうなっているのか?
まず現場では、シンナーが入手できない状態になっています。シンナーがないとどうなるか?
塗料を使う時にメーカー推奨の適正な状態にできないが一番しっくりくる答えです。
主に塗料は、顔料+樹脂+シンナーで成り立っています。
顔料とは色の事になります。樹脂とはそのプラスチック素材ですが、塗料の樹脂というのは顔料に混ぜたときにどういう性質を持たせるのかという成分。
当然この2種類だけだと物凄く扱いにくい塗料の状態になります。塗料を買うとまずこの構成の物が届きます。そしてそこから2液性の塗料であれば硬化剤を入れてシンナーで使いやすい状態にする。
1液性の塗料ならシンナーを入れて適正な状態にして使用する。
このシンナーが今まったく手に入らないのです。塗料があってもシンナーがないので塗装ができないという工場もあるかと思います。
メーカ別の現状
日本ペイント・・・車関係の塗料では最大75%の値上げで対応している。シンナーは受注停止。だけど塗料は流通している。クリヤーも問題なさそう。
関西ペイント・・・そもそも中東問題以前にシステムトラブルが年始早々からあり、何を頼んでも納期未定状態。出荷のシステムが未だに復旧していない。もちろんシンナーは取れない。おまけに塗料も安定して出荷がされないのが現状。頼んで3~4日ぐらいで来るものもあるが1か月間、音沙汰無しの塗料もある。
ロック・・・シンナーは発注できない。ここにきて、塗料も出荷できない状態。噂では塗料を作る事は出来ても機材の洗浄ができないらしい。車関係の塗料は在庫からになるのか、続報待ち。
イサム・・・シンナーは手に入らない。塗料は今のところ問題ない。
外資系塗料・・・シンナーは手に入らない。国内製造ものは手に入らないが外資なので海外製造ものは問題なく流通しているが値上げ告知がきている。ナフサの入手は大きいところからが基本なので、資本力と市場シェアで早く流通しそうであるが、値段はびっくりするぐらい上がりそう。
どこまで続くか
どこまで続くがかなり焦点になっているこの問題。とにかくプラスチック原料であるナフサが手に入らないとなると、塗料がどうとかの問題ではなくなるのが現状。政府は備蓄はある。と回答しているが、もう2週間近く滞っています。
現場ではシンナーがない。どうする?仕事休む?という選択肢になるのはまだもうちょっと先になるが、材料屋さんの在庫が尽きてシンナーが出せなくなったら仕事ができなくなるのはもうカウントダウンと言っても過言ではないと思います。
更に他の分野でも枯渇してきているので、工業は後回しになるのは目に見えているので早くこの問題終われと祈るのか、将又ほかに活路を見出すのかといった状態です。
今は日本ペイントユーザー、イサムユーザーと、外資系の塗料を使っているところは、自社在庫のシンナーがあればとりあえず仕事はできる。ただし、どのタイミングで塗料が取れなくなるのかとかはわかっていない。
逆に関西ペイントとロックの塗料をメインに使っているところは早々ダメになる可能性はある。鈑金塗装の業界ではロック=安いのイメージでロックを使っているユーザーは結構多いので、水性に切り替えるのか他のメーカーに切り替えるかの問題も同時に出てきているのが辛いところ。
シンナーの必要性
最後にシンナーの必要性について書こうと思います。
上記で書いた通り、顔料+樹脂+シンナーの構成で使われる。特に鈑金塗装業界では水性以外だと基本的にこの構成で色を塗ります。色を塗った後に、クリヤー+硬化剤+シンナーでクリヤーコートをします。
塗装をする=シンナーは適量入れる。というのが定説になります。
そして、シンナーはメーカー推奨のシンナーが重要になります。どんなシンナーでもそれなりには溶け込みますが、やはりメーカー毎にシンナーの特性が違うので別のメーカーのシンナーを使っても仕上がりに影響は出ます。
特に顕著に出やすいのは色に混ぜる樹脂の溶け方。
シンナーは塗りやすくする為の材料、揮発を調整し乾くタイミングを調整する材料。
ですので1液でも2液型でこの調整ができないと塗装表面が馴染まないやすぐ乾いていしまうなど不具合の原因になったりするのです。
クリヤーコートでも同じで、本来クリヤーコートは保護膜としての機能と意匠性の機能が備わっていますがどちらも調整があっていないとシンナーの揮発一つで表面に小さい泡みたいな模様が出たりとキレイなクリヤーにならない事があります。
ですのでそういった事が無いようにメーカーが調整したシンナーを使うことが推奨されています。
今日の現場サイドの状況はこんなところです。早く安定した供給が出来ることを祈っています。