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塗料高騰だけに留まらず

  • 2026年3月25日
  • 2026年3月25日
  • コラム

こんにちは。書いているのは2026年3/25日です。

世界情勢の影響で塗料が爆上がりする!と工業の世界にいる人は皆思ったと思います。

実際は爆上がりするどころか「ナフサ」が入らない。ということが起こっています。

プラスチック、合成ゴム、合成繊維、そして塗料や接着剤とあらゆる化学製品の基礎原料になるもの。

簡潔に述べるならこれが適当な言葉です。

化学製品すべてに影響を与える事になります。現状シンナー等は既に出荷制限が決まっていて、今日までは注文を受け付けていない状態です。直ちに在庫がなくならない。とは言うものの、末端の中小企業まで下りてくるまでの時間は長くなる事が想定されます。

石油化学工業協会は3月17日に「直ちに供給困難となる状況ではない」との声明を出したが、実際購入はできない現状になっている。

殆どの業界で使われている化学製品すべて。これに影響がでます。特に顕著に影響が出るのは、IPAなど洗浄で使うアルコール。どの業界でも洗浄に使うであろうものが流通できない状態では影響は計り知れないと思います。

誘導品・プラスチック産業への直接的打撃、合成ゴムとタイヤ業界への波及は多いにあるといえます。ナフサを原料として生産されるエチレン、プロピレン、ブタジエンといった基礎化学品は、あらゆるプラスチックや合成ゴムの原料となる。これらの価格高騰と供給不安は、すでに製品価格の改定という形で現れています。

合成ゴムメーカーの在庫は2~3ヶ月程度とされるが、SBRやBRといった汎用ゴムについては在庫水準が低く、原料不足の影響がより早く出るということになります。

そして、もっとも僕たちに影響があるのが塗料産業の業界です。今回のナフサ不足において、特に深刻かつ複雑な影響を受けているのが塗料業界です。塗料は、固形分となる樹脂や顔料を、液体である溶剤(シンナー)に溶解させて使用する製品であり、その構成成分のほぼすべてが石油化学由来になります。

塗料の薄め液(シンナー)として不可欠なトルエンやキシレンといった芳香族炭化水素は、石油精製やナフサ分解の過程で抽出される。2026年3月の中国市場におけるキシレンのベンチマーク価格は、月初めの5,670元/トンから、3月17日には7,238元/トンへと、わずか半月で約27.66%もの急騰を見せた 。

この影響化で現場レベルでの異変がありました。それがシンナーの「1缶制限」と受注停止です。在庫がある問屋さんは1缶で制限をして調整をしている模様です。ただこれは現場レベルで見るとかなり危険な状態なのが分かります。商社はメーカーから受注停止を受けている。だけど商社は出荷制限がかかっているものを出してくれる。いつ出荷制限が終わるかわからない。この歪さがまだこの混乱の序章に過ぎない可能性がある訳です。

溶剤を極力使わない為に水性に切り替える。自動車関係はこれが一番適当なのかもしれないです。ただし、仕上げのクリヤーコートはどうしても溶剤になってしまうのですべてをフォローできる訳ではないです。ただ塗装だけでみれば水性に切り替えるで延命できる可能性はありますが、あくまでも今ある在庫のシンナーを極力使わないというだけで他の作業するための製品は全て溶剤関連になります。シーラーや接着剤この辺りの製品が出荷しなくなったらいよいよお手上げです。

その時は、日本の経済活動はかなり制限されているとは思いますが・・・。

先行きの不安というのは常にありますが、僕たち小市民がどうこう言おうが変わることはありません。ですので今できることをするしかないのです。

物理的な在庫の枯渇リスク: ホルムズ海峡の封鎖が4月以降も継続した場合、5月中旬には国内ナフサ在庫が危機的状況を迎え、エチレンクラッカーの稼働停止(シャットダウン)が現実味を帯びてくる 。とありました。今が3月下旬で未だアメリカ大統領トランプはイランに好戦的。しかもサウジアラビアはアメリカ側で煽っている。

こんな状態ですぐ戻ると思う?と考えてしまいますね。

さてはて、早く戦争終わってほしいですね。

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塗装屋の工場長


ホイール修理、ホイール塗装を続けて15年以上の実績!車のカスタムでもニッチな業種です。塗装の分野としてもニッチな事を生業にしています。